runaway





























「泣くなよ」

何それ
何で
人間みたい、気持ち悪い

違うだろ、
お前は化け物だろ

ねえ、
どんどん退化してるよ、シズちゃん

もっと進化してよ
そのために、巻き込んでいるのに
一緒に非日常を生きてよ

「俺を置いていかないでよ」

「てめえこそ、どこ行く気だ」

折角見つけても、すぐ消えるくせに
指が触れる寸前で、逃げちまうくせに

この手はてめえを殺すためにあるのに

その手は俺を殺すためにあるのに

「シズちゃん」

「お前少しは信用しろよ」

ムリだよ、そんなの

「銃で撃たれた癖に」

「効かなかったけどな」

「スタンガンも」

「針刺さったかと思ったな」

「もっと沢山、これからもっ」

「だったら、好きなだけ試せばいいだろ」

「それくらい受け止めてやる」

「・・・」

「試した数の3倍はてめえをぶっ飛ばすからな」

「何それ、そんなの、俺が先に死んじゃうじゃん」

言葉の途中で抱きしめられる

「ムカつくことには変わりねえんだよ」

置いていかないで
言葉にしたのか、心の中でも読まれたのか

「ああ」

抱きしめられている腕の力が
一層強くなる

「俺から離れるな」

こうやって、どんどん化け物染みていく俺を
絶対に逃がすな
俺は、

「絶対逃がさねえ」

また腕の力が強くなるから、
いっそ、このまま抱き殺して欲しい
本気で思った