嘘つきな僕に捧がれる日
年に一度だけ
許される日がある。
「シズちゃん、だぁい好き」
「俺は大っ嫌いだけどな」
「やっぱ、シズちゃんは期待を裏切らないバカだね」
「そらてめえだ」
「?」
「大嫌いだっつてんだろうが」
「え、もしかして・・・」
「聞こねえのか?」
「・・・俺の負けでいいから見逃して」
「顔が真っ赤な臨也君よぉ、今すぐ殺してやろうか?」
それすら愛の言葉に聞こえてくるもんだから、
「おら、行くぞ」
そう言って担がれても
嘘も本音も言葉にならなくて
骨の1本位覚悟しようと
もう
「好きにして」
「言われなくても」
シズちゃんに揺られながら、
どうか生きて帰れますようにと
居もしない何かに、祈ってみた
4/1