嘘つきな僕に捧がれる日























年に一度だけ
許される日がある。

「シズちゃん、だぁい好き」
「俺は大っ嫌いだけどな」

「やっぱ、シズちゃんは期待を裏切らないバカだね」
「そらてめえだ」

「?」
「大嫌いだっつてんだろうが」

「え、もしかして・・・」
「聞こねえのか?」

「・・・俺の負けでいいから見逃して」
「顔が真っ赤な臨也君よぉ、今すぐ殺してやろうか?」

それすら愛の言葉に聞こえてくるもんだから、

「おら、行くぞ」

そう言って担がれても
嘘も本音も言葉にならなくて

骨の1本位覚悟しようと

もう
「好きにして」
「言われなくても」

シズちゃんに揺られながら、
どうか生きて帰れますようにと
居もしない何かに、祈ってみた




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