like a feel


































何度繰り返すんだろうか

言葉にすれば簡単な事で
告げれば簡単に終わることで
もう、お前も俺もわかってることなのに

いつになったら終わるんだろうか
いつになったら始まるんだろうか

何度も何度も
なあ、もう、いいんじゃないか?

そうやって考えるのは
いつも終わった後

一人で月を見上げて
一服する時で
手を伸ばせば届くと思ってたんだ
何だって出来ると思ってたんだ

問いかけてみるけど
返ってくるわけは無くて

聞こえないのが分かってるから
問いかけるわけで

もう、いんじゃないか?と
もう、十分傷つけあったんじゃないか?と

そして、それを許せる程は年を重ねたんじゃないか、と

自分が生まれた時の親の年に近づいて
それまでの時間がどんなに長く短かったのか思い知る

どれだけ愚かで、どれだけ必死だったか

告げなくても分かり合える程近づいて
近づきすぎて、もう、収まりきらない

縋れば傷つけられて、
縋られれば傷つけて

何でこんなに、大事にできないんだろう
大事にしたいのに
大事にされたいのに
何でこんなに怪我ばかりさせるんだろう

好きなのに
そう告げたいのに
何でこんな簡単に傷ばかり増えるんだろうか
何でこんなことばかり考えるんだろうか

月を見ると思い出す
お前もきっと同じなんだろ

なのに、不安があって
拭い去れなくて


告げたら離れてしまうんじゃないかって
途方に暮れて
口を開けたら、押し潰されそうになる
仕方が無いのに
わかりきっているのに
結局、愛されないと愛せない

もう、いいんじゃないかって
何度も思うのに
思う度
離れたくないって
お互いを引き止めるには
これしかないって
もう、周りを全部捨ててでも
ひとつだけ選ぶとか
俺もお前もできないだろ


いつでもチャンスはあったのに
いくらでもタイミングは計れたのに

これが結果
ずっと続く結果

離れられないのに
これ以上近づけない
ハッピーエンドに程遠い
最良で最善で
悲しい均衡

月を見ると思い出す
俺もお前も寂しくて仕方が無いんだって

だからまた、お前を捜すんだ

俺が寂しくないように
お前が寂しくないよう

月を見ると思いだすんだ

何度手を伸ばしても、
届きはしないんだって