All'improvviso
























偉い人達との会話
腹の探りあい
言葉選び
強気な態度
もうだるくてだるくて折れそうな心
眠い
しんどい
会いたい
触りたい
餌あげるみたく甘やかしたい
どろどろに甘やかされたい
あーもう、やりたいマジで
「ジャン」
「ん?何よ」
「あと3日だろ堪えろ」
「ルキーノに言われるとなー」
「はは、そう言うな」
「へいへい」
しっかり働きますよ。大人だもん
10分後にはまた会議
会議挨拶社交辞令




「ジャン電話だ」
とダーリン
「俺の貴重な休み時間・・・」
「ジャン」
「どうせ、シノギ周りしてるイヴァンちゃんでしょー」
「わかったからほら」
「はいはい、こちらジャンカルロー」
「あ、ジャン、さんお疲れ様です」
「・・・」
何この耳から癒されてく感じ
ヒーリングミュージックとかの原理かなんかかな
「ジャン?」
「ジュリオってマイナスイオンとか出てる?」
「えと、わかりません」
あ、でもすれ違い様にウィンクでもしようものなら、
生娘見たく頬染めて笑うもんな
「ジャンさん?」
「ん、あ、どした?」
「はい、予定より、早く片付いて、明日には戻れそう、です」
「おー、マジで?すげえ頑張ってるじゃん」
「あ、はい。少し、頑張りました。」
「うん」
言葉に
単語にキレイに感情乗せて話すから
表情まで届いきて、顔合わせてるみたいに安心する
「ジャンさん、から追加、で指示が無ければ、このまま帰ろうか、と」
「ん、いいよ。気をつけて帰っといでー」
「あ、はい。」

「ん?何よベルナルド」
目の前でメモ書きが揺れる
『明日午後の定例は中止』
「マジで!?」
「ジャン!?」
「ジュリオー、明日おてて繋いで帰れるかもよ」
「え・・わ、うれしい、です」
「んー、あ、無茶して今日中に帰るとか言うなよ」
「あ、ダメ、でしたか」
「やっぱりか、ダメくはないけどジャンさん心配しちゃうでしょ」
「はい、気をつけ、ます」
しゅんと、犬が項垂れような様が
容易に想像がつく
素直だねえ
「良い子で帰ったら撫でてやるよ」
「ご褒美、ですか?」
「ははっ、やっすいなお前」
「楽しみ、です。」

「お?」
今度はルキーノが目の前で手を振る
仕事仕事

「じゃ、ジュリオ気をつけてな」
「はい、ジャンさん、も無理せず」
「ん」
「はー、うちの子何であんな良い子なのかしらね?ダーリン」
「君の育て方が良かったんだろ?ハニー」
「やっぱそう思う?」
席を立ち、会議室までの廊下を歩きながら
「ほらほら仕事だ」
「んだよ、つれなーい」
「悪いが今日は徹夜コースでな」
「あらやだルキーノったら今日はどの子かしら?」
「白くて長い髭の似合うご老体だ」
「そういう趣味だったのね」
茶化すな、と手を降るような仕種
「随分元気になったじゃないか」
「そりゃあね」
「ジュリオのことだ、夜行で帰ってくるんじゃないか?」
「それならいいけどさ、チャーターとかで帰ってきたらマジお説教よ」
「「・・・」」
二人とも黙り、目を見合わせて、肩をすくめる
けどそれ位会いたいって
思われてるってことで
「悪い気はしないんだよな、これが」
「ジャン」
「頼むよ?ハニー」
「わーってるよ」
ネクタイと一緒に気を締める
「さて明日は何作ってやるかな」
鏡を見なくてもわかる位顔が緩む
「おいジャン」
「ハニー?」
「はいはい、冗談冗談」