青夢












上体だけ起こして、窓の先を見る、
窓がくもってるのと、外が暗いなせいでよく見えないが
雪が降ってるようだ



「いでっ」
「なあ、スクアーロ」
「てめえ、髪ひっぱんな」
「俺夢見たかも」
「あ゛?」
「初めて見た」
「どんな」
「教えないし」
「なんなんだよ」
「夢見たんだって」
「知るか」
「マジだって」
「だから何なんだよっ」
「・・・」
「ベル?」
「もういいし、うっざい」
そう言って反対側を向く、
わかりやすいいじけかたすんな
「おい、こら」
頭を掴んで無理矢理こっちを向かす
「ちょっと、マジうざいんだけど」
「うるせえ」
「王子の頭掴むとか有り得ないから」
「うるせえよ」
「もう、なんだよ」
「夢だろうが」
「夢だよ」
相変わらず、気だるそうに言う
「だから、夢だろ」
腕を回して方を抱くと、黙って背に手を回す
「わかってるよ、うっざいな」
「寝てろよ」
「やだ」
「じゃあ、起きてろ」
「ムカつく」
「あ゛?うるせーぞ」
肩を抱く手で、押さえつけて口付ける
「んんっ、ちょっと、、、まてっ」
「寝とけよ」
「寝れねえよっ、・・スクアーロの癖に生意気」
「まだ文句あんのか?」
「あるよ」
そう言って意地の悪い笑みで、俺を見る
「そーかよ」
お前の見た夢なんて興味ない
「ん、、、ふ、ぁ」
そうやって、何も考えなければいい
何も考えられなくなればいい
「ん、もういいや、寝るし」
「ああ」
そんな夢忘れてしまえばいい