「う゛お゛ぉおい、今帰ったぞ」 「うっさいな、おかえり」 「ほら」 「ん」 何かが飛んでくる気配がして、 視線を向けると 次から次へと俺にお菓子箱が降り注ぐ 「う、わあ」 キラキラした飴とか、マシュマロとか クッキーとか、 「ケーキはここに置いておくぞ」 「すっげー、なんだよこれ」 「・・土産だ」 「臨時収入でも有ったとか?」 「いや、別に、」 スクアーロにしては歯切れが悪い 「何?毒もってるとか?」 「土産買って来い言ったのはお前だろうがっ」 「言ったけど、こんなに買ってくる?王子今日誕生日じゃないし」 「そんなこたわかってんだよ・・」 「ま、いいけど」 「その、何だ」 「ん?」 とりあえず、手近な飴を一つ頬張る 「どれ買えばいいか、、わからなかったんだよ」 「・・・」 言われてみれば、 スクアーロにお菓子を頼んだのは今日が初めてだ いつもは、俺が選んだものをスクアーロが買ってくれる 財布。 けど、こんなに買ってこなくても ばつが悪そうな顔のスクアーロが目に入って 仕方が無いから、溜息をついて 「スクアーロあのさ、」 ある日の午後の話