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夢を見た 静かに ただ髪を梳いて やわらかく撫でる 口が開くたび、表情が柔らかく でも、音は遠く何も聞こえない やたらと甘い瞳 「おい起きろっ」 「んー、」 「いつまで寝てるつもりだ」 「つか何、睡眠妨害とか死ねよ」 せっかくいい夢見てたのに 両手を伸ばす つかんだのはシーツじゃなくて髪だった すぐ手を離す 「いらない」 「おい、ふざけるな」 「今日俺休みだし」 「報告書」 「はあ?んなもん・・・」 そうだ 昨日までの仕事 幹部は俺だけだった 「お前だろ」 「・・・・任せた」 「知るか」 「いやこれ夢だ、寝る」 「おい、ベル」 「5分、や10分、1時間」 「だから」 「夢見てたんだけど」 「だからなんだ」 「手伝えって」 夢の続きが見たい もう一度両手を伸ばす 「寝ぼけてんのか」 「寝ぼけたい」 「お前・・」 スクアーロは溜息をついて、ベッドに腰掛ける 「何時に戻ったと思ってんだよ」 「知るか、帰ったなら寄れ」 「夜中だったのに」 「どうせ起きてた」 「なんだ待ってたのかよ」 「・・・」 甘い夢だったなあ 素直に甘えて 普段なら言わないことを口走ったような 大人しくされるがまま あれはやっぱり 額に手が触れる 「な、に」 「お疲れさん」 「んー」 「10分だぞ」 「ケチ」 「うるせえ」 ベッドに少し押し付けられる 「ハゲ」 「うるせえっ」 手、邪魔だな 「スクアーロ」 「なんだ」 多分 夢