結局それで落ち着く


























A型とB型の相性
A型は、
B型らしさ惹かれ
B型らしいところが嫌になる

「うーん、確かに」
「お前何してんの?」
「青峰っちの解説書っス」
「あ?」
「ちょっと前に流行ったんスよ、血液型解説書」
「へー」
「しかもB型だけやたら当たってるらしくて」
「・・」
あ、微妙に気になってるっぽい
「読んでみるっスか?」
「んー」
数分位
黙って読んでるから
邪魔せず待ってみる

「ぶっは」
「うお、どうしたんスか?」
「やべえこれ超わかる」
「やっぱりー」
「これ書いた奴天才じゃねえの?」
「集団行動出来ないとことかもろっスもんね」
「うっせーな、ちょっと気になることが有ったりすんだよ」
「青峰っち、きんとうん乗りたいっスか?」
「乗りたいね!」
「あっはは、即答かよ」
「これやべえよ」
「あと、これ。青峰っちいっつも相槌が雑っスよ」
「へー」
「だからそれだって」
「あ?」
「ダメだこの人」
「うっせーな、じゃあお前何て返すんだよ」
「そうなんだ〜?とか?」
「言い方か」
「大事っスよ」
「面倒くせえ」
「もー」
そうやってすぐ投げる

「ま、いいや。返す」
「飽きた?」
「ん」
「早いって」
「それよかコンビニ行ってくる」
「いってらっしゃーい」
「ん」
ってホントに一人で行くんだよな
「・・・やっぱ俺も行くっス」
「んー」
「B型の人は、一人で居るほうが好きなんスかね?」
「さあ?」
「青峰っちは?」
「まあ、気分」
「気分かよ」
「つか、あーいうの見るとそうありたくなるっつか」
「変人でありたいみたいな?」
「まあな」
「なんスかそれ」
「んー?」
考えてるようで考えてない
と見せかけて多分考えてる

「そだ、何買いにきたんスか?」
「別に」
「え」
「あ、じゃあポテチ」
「ええ!?」
意味無くコンビニに行ったりするし

「個性とかって言葉好きそうっスね」
「まあな」
「ポテチ食べないんスか?」
「うん」
結局何がしたかったんだって思ったり

「あと俺、未だに青峰っちのがっつくタイミングがわかんないっス」
「いいよ別に」
「心の準備がいるんスよ」
「今更?」
「そうっスよ」
「へー」
「・・・」
聞いてないし

「5年後とか10年後とかって何してるんスかね」
「誰が?」
「皆」
「バスケしてんじゃねえの?」
「・・そっスね」
「つか、大して変わんねえよ」
「そうっスかね?」
「そうだよ」
ちゃんと俺はここに居るかなって
たまに思うわけで
「お前が飽きなきゃ変わらねえよ」
「そっスか」
それは何か下手な告白みたいで
「じゃあ、飽きないんでずっと一緒っスわ」
「そうかい」
背中に軽くパンチする
「えい」
「あ?」
照れてる照れてる
「なんでもないっスよー」
「ふーん」


青峰っちはこっち向かないけど
それもいつものことで


ホントあんたらしいよ