好きってこと
























あれからずっと
キラキラしてた
ずっと全部が
あんたを通すようになった
だから
あんたが楽しいって目を光らせれば
同じように光るから
あんたがつまらないって言えば
同じように曇る
って知ってたでしょ

追いつきたいって言いながら
届かないことに安心してたのも
きっとわかってたでしょ

超えてみろって言いながら
距離を考えてたのも
ギリギリのとこでやってたのも
諦めないことに安心してたのも
結局全部

お互い様なのもわかってて
それがどうしようもなく楽しかったこと

弧を描かず
まっすぐ飛んで
ガコッと荒い音を立てる


「ホントは、何でも良かったんスよ」
「・・・」
「怒る?」
「何が」
「んーん」
「じゃあ、やめるか?」
「やだっ」
「ほら、次お前」
「ん」
「・・だったら良いだろ。好きならそれで」
「うん」
黒子っちは一人じゃバスケにならないって言ってたけど
それでも俺は
あんたにはやっぱこれで勝ちたい
って欲が出る

こっからまたやり直そう