キラキラ



































呼吸するのが苦しい
空気が喉を通る音が煩い
足が筋肉が痙攣する
汗と一緒に血液すら流れそうだ
あ、やばい
視界がどんどん暗くなる
倒れる

「黒子っち、大丈夫っスかー?」
「あ、」
少し顔を上げると
キラキラとそれは
反射して
激しく目に痛い
「おーい」
「・・・黄瀬、くん」
「黒子っち汗がすげえっスよ」
「眩しいです」
「へ?」
「目がちかちかします」
「え、そスか?」
「は、い」
「モデルのオーラとか出てるんスかねぇ」
「いえ、髪です」
「え、あ、髪っスか。。。」
なんだーとちょっと落胆したように
自分の髪を引っ張る
「ふふ」

あれ
少し軽くなった
体が
手を握って、開く
黄瀬君と話してると
「どしたんスか?」
「大丈夫になりました」
「ん?」
息も軽い
足もちゃんと上がる
「復活です」
「よかったっス」
「はい」
「そろそろ追いかけないとしばかれるっスよ」
「そうですね」
額の汗を拭う
視界もだいぶ広い
「黄瀬君」
「ん?」
ホントはマイナスイオンでも出しているのだろうか
「助かりました」
「ん?よくわかないけど、よかったっス」
「はい」