梅雨明け待ち
























「雨降ってるねえ」
「そっスねー」
「暇だね〜」
「っスね」
ホント、暇だなあ



「よ、黄瀬」
「ん、青峰っちなんスか?」
「・・・」
「?」
にたあっとそれはそれは悪い顔で肩を叩く
「じゃ、鬼交代な」
「・・・は?」
そしてそのまま
バタバタと走り去って行く
「げ、しまった」
「・・いってらっしゃーい」
ガタガタと椅子も机も適当に飛ばして追う
くっそ小学生かよ

つか、青峰っち足早すぎ
ただでさえ廊下に人が多いのに
これ他に誰やってんだよ、もう
あ、黒子っち発見
「黒子っちー青峰っち止めてっ」
「・・・」
「ようテツ」
「廊下滑るんで、気をつけたほうがいいですよ」
「おーう」
「何でとめてくんないのっ」
「無茶言わないでくださいよ」
「・・っスよね」
「因みにエリアはこの階だけですよ」
「了解っス」
「おっせーぞ黄瀬っ」
つーことは、追いかけてれば必ず行き止まる
折り返したところでなら、届く
「これで交代っス、あ、れ?」
「・・・ばーか」

青峰っちは窓から教室に突っ込む
「いやいやいや、危ないっしょ」
「甘えよ」
そう言って後ろのドアからまた走り出す
「まだ続くんスかー」
「当然っ」
「あ、緑間っちー青峰っち止めてー」
「いやなのだよ」
「ですよねー」
「というか無用だ」
そう言って、手を出し静止させる
「ん?」
青峰っちは隣のクラスに駆け込む
今度はちゃんとドアから
「よく見ろ」
「・・・げ」
赤司っちのクラスだ。。
「全く愚かなのだよ」
「・・・あーあ」
教室を覗く
「何をしてるんだ?青峰」
「いやー、っと、別に・・・」
「動き足りないようだな」
「いや、そういうわけでも、ねー、かな〜?」
「今日は外がこれだからな、校内練習楽しみにしていろ」
「マジか・・」


「あー、くそっ」
「青峰っちざまあ」
肩を叩く
「・・しくった」
「はは、つか、何やってんスか」
「鬼ごっこ」
「子供かっ」
「仕方ねえだろ、雨降って暇なんだからよ」
「だからって室内鬼ごっことか、云年ぶりっスよ」
「結構楽しいんだよこれが」
「汗だくっスけどね」

「あ、二人ともおかえりー」
「やっぱり赤司君に見つかりましたか」
「なんだよテツ、当然みたく言うな」
「黒子っちー」
「赤ちん怒ってたー?」
「大方室内練習楽しみにとかでしょう」
「ん」
「てか、紫原っちお菓子増えてない?」
「なんかあ、みどちんがくれたー」
「今日のラッキーアイテムがこのお菓子のオマケだったようです」
「俺もくれ」
「おは朝って一体・・、あ、俺も頂戴」
「峰ちんは、これ微妙だったからあげるー、黄瀬ちんは昨日飴くらたからこれね。」
「この2層チョコがおいしかったです」
「オイ、微妙なのやるなよ」
「ありがとー」



「今日ずっと雨ー?」
「天気予報ではそうでしたね」
「暇だ」
「っスねー」
「・・・」
「・・・」
「・・・黄瀬」
「やんねーよ?」
「峰ちんふられたー」
「懲りないですね」
「んだよ」
休み時間終わりの鐘が鳴る
あ、昼休み終わった

「じゃあ、戻ります」
「はあ、ねむて」
「じゃあねー」
「また後でっス」

「なんか最近毎日だよねー」
「んー、早く梅雨明けないっスかね」
「ねー」