あいすくりぃむ
























「なーテツ」
「う、わ、青峰っち?」
「何ですか?」

黄瀬の背中にもたれる

「今日あっちーなー」
「ちょと重たい、つか痛い痛い痛い」
「そうですね」

「帰りアイス買ってかね?」
「え、嘘、俺無視?」
「僕はシェイクがいいです」
やかましいから
少しだけ加減して、倒れない程度に体重をかける
「あー、カキ氷食いたい」
「いいですね」
「黒子っちー」
「青峰君そろそろ黄瀬君がつぶれちゃいますよ」
「あー?」
「体重乗せすぎだから」
「大丈夫だろ、俺は黄瀬を信じる」
「僕もです」
「なんスかそれー」

そんなことをしていたら
背に体重がかかった
「何してんのー?」
「うおっ」
「げっ」
「紫原君」

「この前黒ちん食べてたアイス新味出てたよー」
「おいこら重てえ」
「死ぬっすウマジで」
「それは気になります」
流石に二人分の体重がかかると
黄瀬を含めて俺も危ない

「でしょー?」
「黄瀬振動が気持ち悪い」
「どんなトレーニングっスかこれ」
「黄瀬君膝が笑ってますよ」

「黄瀬ちん頑張れー」
「おー、頑張れ頑張れ」
「二人がどけば済むんスけどね・・・」
「でしょうね」
勿論どく気はない

「じゃあコンビニねー」
「おい黄瀬汗かくなキモイ」
「青峰っちごめん後で殴らせてほしいっス」
「あ、赤司君」

ぴし

ばた
「と思ったら緑間君でした」
紫原と背をに力が入る
そして、黄瀬が倒れた

「お前達いったい何をやっているのだよ」
「黒ちんびっくりさせないでよー」
「テーツー」
「黒子っち・・・・」
「黄瀬君生きてますか?」

「全くお前らは」
「みどちんもアイス食べるー?」
「どうせあずきとかジジくせえもん食べんだろ」
「・・・」
「黄瀬君のことは忘れません」
息絶えた黄瀬にテツは手を合わせる

「うるさいのだよ、和と洋一体を一度に楽しめてお徳だろう」
「あずきも旨いよねー」
「そういうもんか?」
「・・・」
「大福アイスもいいです」

「随分楽しそうだな」
「あ、赤ちんもアイス食べるー?」
「うお、本物」
「気づきませんでした」
「全く、さぼっているからなのだよ」
「シャーベットの類なら、まあ構わない、が。お前ら黄瀬で遊びすぎだ」
「・・・赤司っちー」
片手で上げて、なんとか生きてることを証明する

「ったく、明日から考査期間に入るんだ、いつもより上がりが早いんだぞ」
「そうなんだー」
「お前」
「・・・」
「マジっスか」
「何で気づいてないんですか」
明日なんかテスト有ったけか?

「折角だから10分で3時間分の体力、削ってみるか?」
全員の顔色が冷めたのに
紫原だけが相変わらずのテンションで話しかける

「赤ちんあのねー、俺見せたいのあるんだー」
「・・・新作か?」
「んーん、復刻版」
「へえ」
「黒ちんも多分好きな奴」
「ほんとですか」
「なんスかなんスか」
復活した黄瀬がテツにもたれながら立ち上がる
「みどちんは微妙かもー」
「なんなのだよ」
「峰ちんは多分違う意味ですきそお」
「はー」
「で、なんの復刻なんだ?」
「んとね、卵アイス」
「・・・」
全員が俺じどっとした目で見る
「んだよ、その目は」
「楽しみだねー」
赤司溜息を一つ吐く
「とりあえず、練習に戻れ」
「わかったのだよ」
「はーい」
「へいへい」
「わかりました」
「はいっす」
何食うかなあ