relationship
























さっちんは優しい
こっそりお菓子くれるから
たまに、凄く怒るけど
俺にはよくわかんない
だからさっちんは
たくさんお菓子に囲まれるべき


「ねー峰ちーん」
「ってーな、お前くらいだぞ俺に寄っかかれんの」
「・・・」
「んだよ」
「なんかさー」
「ん?」
「桃ちんってー、峰ちんと居るときもあれだけどー」
「あれってなんだよ」
「黄瀬ちんと居る時もあれだよねー」
「あれじゃわかんねーよ」
「黄瀬君と桃井さんが並ぶと、僕ずっとミスディレクションです」
「そうなんだー」
「うお、テツ」
「この前の夏祭りがそうでした」
「へー」
「夏祭りねえ」
峰ちんは急に色々
なんか思い出したみたいで
「いやあ、あれはやばかった」
「何の話ー?」
「良くない顔してますよ、青峰君」
「なんでもねえよ」

いいんだけど別に
誰でも
何でも
さっちんに
「あのね峰ちん」
「だあらなんだっての」
「さっちんにお菓子上げてね」
「何で?」
「プレゼントか何かですか?」
「あ、黒ちんも」

「なんだ?さつきがどうかしたのか?」
「誕生日とかですか?」
黒ちんが峰ちんに聞くけど
「・・・・忘れた」
「青峰君・・・」

「何の話っスか?」
「あ、黄瀬ちんもね」
「ん?」
「さっちんにお菓子上げてね」
「お菓子っすか?」
「うん」
「なんでもいいんスかね?」
「いっぱい、たくさん」
「どうしてですか?」
「んー、何でだろ?」
何でってうまくわかんないけど
もしかしてって黄瀬ちんが言う
「俺なんとなくわかったスよ」
「お前すげえな」
「どういうことですか?」
「何か感謝の気持ちを示したいとか、そういうのじゃないすかね?」

「んーそんな感じ。何かーさっちん今日疲れてるっぽい」
「う、え!?」
「おっ前は、それを先に言えよ」
「本当ですか?」
「うん」
「何かねー、元気ないよ」
「ったく、何やってんだよあいつは、」
「僕赤司君に伝えてきますね」
峰ちんと黒ちんはちょっと急ぎ足で歩いてった
「良く見てるっすね」
「なにが?」
「いやいや、これはこれで面白くなってきたっすよ」
「んー?」
「あ、お見舞いのお菓子買いに行かないっすか?」
「あ、行く行く。何か新しいのあるかもだし」
「ふはっ、そっちっすか」
「んー?」
「桃っちも大変っすね」
「何が?」
「ま、俺も加わるんすけどね?」
「意味わかんないんだけど?」
だいぶ前峰ちんが言ってた
生意気な顔ってのを黄瀬ちんがする
「何か俺も頑張んなきゃいけない感じ?」
「そうっすよ」
「めんどくさー」
「そうも言ってられなくなるっす」
「ふーん。とりあえず今はお菓子かなー」
「そっすか」

だって、さっちんが心配だから