確信犯













地下水路のエレベーター前。
暗くてじめじめしてて、あんま好きじゃないけど、
そんなのどうだっていい。

「あ、ユウお帰り」
「・・・」
「どしたんさ?」
「何やってるんだ」
「お迎えさ」
「いらん」
「うわっひでぇ」
「おら、置いてくぞ」
「あ〜、待ってさ、ってか待ってください。マジ閉めるし。」
エレベーターで上まで結構時間がかかる。
だから、一回閉められたら、このじめじめした場所で、
ずっと待っておかなきゃならない。
急いで、エレベーターに乗った
「任務はどうだったんさ?」
「別に」
「イノセンスは?」
「はずれだ」
「そっか」
「・・・はぁ」
「お疲れさ?」
「別に」
「ふ〜ん」
「なぁ、ユウー」
絡もうとして伸ばした腕をはたかれた。
「痛いさ・・」
「うるさい」
「う゛ー久々に会ったのに、酷いさ」
「知らん」
「ユウはさびしくなかったんさ」
「当たり前だ」
「ユウってば」
また伸ばしても、はたかれる。
あんま相手してくれないと、泣いちゃうよ?
「うるさい、着くぞ」
「ほいほい」
着いて、何ともいえない浮遊感がきて、
ユウの腕を引っ張った。
「ユウ」
「なっ、・・んんっ!」
その勢いのまま口付けた。
「お帰りv」
「ラビっ!!」
ドアが開いた。
「お帰り神田君、おやラビも一緒だったのかい」
「コムイ、ただいまさ。」
「っ・・・」
「どうしたんだい?神田君」
「別に、」
「?」
「オイラ部屋に戻ってるさ、な、ユウ行こう」
「・・・」
「ああ、お疲れ様」
コムイに手を振って。
廊下を歩く。

コムイが丁度見えなくなったくらいで、
オイラはユウにおもいっきし殴られた
「っうわ、・・・ちょ、本当痛いさ」
「くそっ」
「そんなに恥ずかしかったんさ?」
「死ね」
「傷つくさ」
隣のユウを盗み見ると、何ともいえない顔をしいて、
吹き出ししまった。
それがまたユウの感に触ったらしく。
「ユウ」
今度は頬に口付けた。
「ラビっ」
「大丈夫、誰も居ないさ」
「・・はぁ、その緩んだ面どうにかしろ」
「無理さ」
どうにか何て出来るわけない。