ゆれて、またゆれて





































隣で、花が揺れるみたいに笑うから
この気持ちが未来に繋がっていくのか、とか

散々踏み荒らして残った花を愛でるのは
愚かだろうか、とか

それでも光だと言うのなら
言ってくれるなら

言葉を交わすことが出来なくなっても
触れることが出来なくなっても
それでも構わないから
どこか遠くで
二度と会えなくても
そうやって笑っていられるなら
それで構わない

隣に俺がいなくてもいい

それでも、きっと、
俺の中で花は揺れるから

いつでもそうだ

「一方通行・・・?」

小さな小さな手が服を掴む

「あン?」

払いのける

「・・・」

払った手を握る

「ったく」

結局、焦がれて仕方がない

「・・えへへー」

ほら、また、花が揺れる

から、

また、離れ難くなるんだ

「・・クソッタレが」