失敗と反省



























失敗した
珍しく寝ぼけた頭で処理したせいで
通常よりも下手な結果を出した
お陰でクソガキは部屋に閉じこもり
黄泉川や芳川の声も無視
食い物でも釣られないときた


「潔癖すぎる所があるじゃんよ」
「ああ?」
「子どもってのは怪我して、傷ついて痛みを覚えていくじゃん。
言葉だけで説明したって聞かないじゃん、
結局体感したほうが早いってわけさ」
「・・・」

「あんたはあの子を傷つけまいと必死に守ってるけど、
それでも子どもは怪我をするし、傷つく、
そうやって覚えていくんだよ。
それにね、全ての痛みからあの子を守ったら、
今度はあの子が一人で立てなくなってしまう、
あんたが居ないと生きていけなくなってしまうじゃん。
それは違うんだろ?」
「・・・」
「いつか自分が居なくなっても、なんて接し方しておいてさ」
「無い話じゃねェ」
「そうだね、でも無い話かもしれないじゃん」
「・・・」

「それに責任者の悪い癖じゃん、自分を重ねてしまうのは、
あの時自分があーだったから、こーだったからって、
けど、嫌なことなんて馬鹿みたいに転がってるじゃん。
勿論楽しいことも転がってるけど、
それを一々気にしてたらキリ無いわけさ」
「・・・・」
「一丁前に大人みたいな接し方してんじゃないよ。 あの子が持ってる優しさは、妹達の痛みでも出来てるじゃん」
「・・ああ」
視界ぼんやり薄まっていく
そう、か

「しかしまあ、子どもにする説教じゃないじゃんよ。
だからさあ、大人だって親だって失敗するんだから、
子どものあんたが間違えないわけ無いじゃん。
で、間違えたらどうするか、
あんたはわかってるだろ?一方通行」
「っ」
「はい、黄泉川姉さんのお説教終わり」
背をバシッと叩く
「って」
「行っておいで」
「・・・はあ」
「ファイトじゃん」
いつにも増して重たい体を動かす




「おい、クソガキ」
「・・・」
「・・悪かった」
「・・ぅ、一方通行」
打ち止めは泣きながらドアを開け
しがみついた


今度は間違えないように
今度は失敗しないよう
頭を撫でる





ごめんな