定番定例慣行行事








































暇だ
何の記憶にも残さず
ただ、ぼーっとテレビを見る
本日のおやつであろうスティック状のチョコ菓子をもつ



ポキッ
「・・・おい」
「なあに?ってミサカはミサカは素知らぬ顔で答えてみたり」
「いい度胸じゃねえかクソガキ」
「余所見してる一方通行が悪いんだもーんってミサカはミサカはもう一口」
「させねえよ」
菓子で頬を押す
「あいたっ」
「ったく」
「一方通行っ」
「あ?」
「はいってミサカはミサカは差し出してみたり」
「自分で食える」
「ミサカはミサカは差し出してみたり!!」
「・・・」
「ここは譲らないんだからってミサカはミサカは確固たる意志を示してみたり」
「・・・はあ」
一口食べる
「おおー」
感動したような声がして
満足げにまた食べ進める
今度は自分で食べようと一つ手に取ると
割と小さな声で
「無言のキラキラおめめで訴えてみたりー」
「・・・ん」
口元近くまで運べば定番の折れた音
「ん〜♪」
見なくても満足げな効果音

面倒だから、早く空になることを祈りつつ
肩肘ついて欠伸をしながら、テレビを見る

「・・・暇だ」