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「うーん・・・ここだーってミサカはミサカは狙いを定めてボタンを連打してみたり」
「・・・言っとくがよ、連打したって取れねえもんは取れねえぞ」
「1回目の勢いに任せた失敗を考慮したから問題ないかもってミサカはミサカの先手必勝っ」
「はずれだ」
「な、どうしてなのってミサカはミサカは両手をついて小芝居してみたり」
「・・・」
「ちゃんと手前のゲコ太を狙ったのにってミサカはミサカは悔やんでみる」
「・・・」
「一方通行?」
「あたま上げて、バウンドさせて、開いた足で叩き落す」
「へ?」
溜息をつく
コインを入れ、言葉通り操作すると
打ち止めが抱える程のゲコ太が落ちてきた
「すっごーいってミサカはミサカは感動してみる!!」
「お前はあっちだな」
そう言って、小さな子供向けのクレーゲームを見る
「んー、確かに可愛いけどお子様用だと思うってミサカはミサカは考察してみる」
「十分ガキだろうが」
「むむ」
あまり乗り気ではない様子だったので、打ち止めの手を上から掴み使い方を覚えさせる
落とす所の筒に当たるようにして、掻きだせば
「お、おーっ」
「・・・」
「3つも取れたーってミサカはミサカは大喜び」
クレーンが吊ったキーホルダーにつられて2つが一緒に落ちてきた
打ち止めはきゃーとかきゅーとか、どっかの動物みたいな声を出す

黄泉川からの所謂お小遣いも使い果たし
1時間程経っていた
待ち合わせのフードコートに向かっていると
打ち止めの足が止まる
「おい」
「・・・」
「おいこら、動け」
「あのね、ミサカは決してお腹が減ってるわけじゃないのよってミサカはミサカは前置きしてみる」
視線の先に明らかに子供向けのポップコーン製造機
「あれ、やりたいってミサカはミサカはお願いしてみる」
「そりゃお願いじゃなくて主張だろうが」
「したいしたいーってミサカはミサカはショッピングモール名物駄々こねをしてみる」
「うーるーせー」
「1回だけでいいからー、お願いってミサカはミサカは袖を引いて実力行使。
黄泉川からもらったゲーム用のお小遣い使うからー」
「使い切ってんだよボケ」
「おーねーがーいー」
「うっせーな」
鼻をつまむ
「きゃ」
「残すなよ」
「了解ってミサカはミサカは問題ないことを告げてみる」
自信気に言うが
結局食べきれず、
いや食べ終えた結果昼食が入らない方が可能性は高い

カランカランと持ち手を回す
「お、おー」
「・・・・」
「見て見て、映像でさも作ってみるみたい」
「・・・」
「わ、あ、」
「・・・」
「一方通行」
「・・何だ」
「ちょっと手伝ってほしいかもってミサカはミサカはこっそりお願いしてみたり」
「ぶっ飛ばすぞ」
「以外と長丁場なのねってミサカはミサカは右手の悲鳴を伝えてみたり」
ゲージのようなものは半分を過ぎたところ
「半分は行っただろ」
「これが意外と重労働だったり、ってミサカはミサカは訴えてみる」
手の平はうっすら赤くなっていた
どう考えたって、製造にこのハンドルは連動していない
証拠に回さなくても、製造時間は進んでいる
「待ってりゃ勝手に出てくる仕組みだろ」
「お、これはもしや」
「・・・・」
「出来たーってミサカはミサカは飛び跳ねてみたり。
これは食欲を誘う香りねってミサカはミサカは分析してみる」
携帯が鳴る
多分黄泉川たちだろう
相手の確認もせず、そのまま放置した
子守を押し付けられたのだから

「おいしいってミサカはミサカは率直な感想を述べてみたり」
はい、と打ち止めが差し出すから、
軽く掴んで口に放る
「ん」
それが予想より随分うまかったせいで
食べ残したら少しは庇ってやることにした