大好き
一緒にいたい
一緒に居たい
一緒にいたい
くりかえし
何度も何度も
視界に入らなくても声が聞こえて
触れられなくても存在を感じて
それで、
「おはよう一方通行ってミサカはミサカはあなたの顔を覗き込みながら挨拶してみたり」
「・・・」
「あなたってソファでお昼寝好きなの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
「・・あー」
ああ、夢か
寝てたのか
手を伸ばす
手が届くところに
いつも
触れられる距離に
いつも
そこにいる
頬に触れる
「どうしたの?」
頬を撫でる
随分と甘ったるい夢を見ていた気がする
胸焼けしそうなくらい
ただの夢なのに
「くすぐったいよ」
そう言われて
この汚い手にもこんな使い方があったんだなァ
と
目は覚めているけど
しっかりと覚醒せずに
気だるいままの思考で考える
親も兄弟もわかんねえけど
こういうのは何だ?
なんて言うんだ?
何で言葉にしたくなるんだよ
何でそれを返したくなるんだ
「もーくすぐったいってばってミサカはミサカはちょっと抗議してみたり」
「・・・なんだかなァ」
「ミサカのほっぺをくすぐりながらどうして溜息をつくのってミサカはミサカは聞いてみる。もしかして、寝ぼけてるのかなぁ?」
「そォかもな」
「うーむ予想外の返事に打つ手無いかもってミサカはミサカはちょっと困ってみたり」
「・・・」
「あれ?また寝ちゃうの?」
「ああ」
「そっかぁ、じゃあ今度起きたらミサカのお話聞いてね?ってミサカはミサカは構って欲しいのでお願いしてみる」
「ああ」
「約束ねってミサカはミサカは再確認してみたり」
「・・・ん」
「おやすみー」