気持ち

「それでね、ネオ、ステラ頑張ったって」 「うん」 「だから、ステラ頑張る」 「うん」 さっきからこの繰り返し ステラはいつも、こうやってネオの話ばっかするときがある 「アウル」 ネオの話は聞き飽きた 「アウル?」 「あ?なに」 「それでね、」 「ステラさ、そんなにネオの話したいなら、スティングのとこ行けば?」 「・・なんで?」 「なんでって、もう、聞き飽きたんだよ」 ため息混じりにそう言った。 「でも、ステラ、話、知らない」 「は?」 「ネオのことしか、知らない」 何言ってんの? 「ステラ、アウルと話したいけど、何もない」 「うん」 「だから、ネオのこと話すの」 「僕と話したいの?」 「うん」 一生懸命言う、ステラを見てたら、 イライラなんてどっか行ってしまった。 「そっか、」 「アウル怒った?」 「別に、、」 そうだったんだ、必死にネオのことはなしてたのは、 僕と一緒に居たかったから、 だって、僕とネオは違う 「アウル?」 心配そうに僕の顔を伺う 僕はステラの頭を撫でてやった。 「怒ってないって」 「うん」 「ばーか」 頬に手をあてた 「・・んっ」 「好きだよステラ」 「ステラもアウル好き」 「うん」 「アウル好き」 「ばーか」 「好き」 「うん」 「アウル好き」 「そんな何回も言わなくてもわかるって」 「うん」 「ばーか」 そういって、ステラを抱きしめた。

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