そんな時間の使い方









「・・・暇」
「アウル?」
「暇」

「ステラ、トランプしたい」
「お前神経衰弱しかできねえじゃん」
「アウル、嫌い?」
「あれ、つまんねえじゃん、二人でやったら時間かかるだろ」
「?」
「いいや、雨降ってるからバスケもできないしな」
「ステラ、バスケ好き」
「うん、お前バスケは上手いもんな」
そういったら、ステラがやたらニコニコしてた。
「安上がり」
「なに?」
「秘密。」
「秘密?」
「ん」
抱きしめてる腕に力をこめた。




「はぁ、暇。」
さっきからこの繰り返し、
何もすることがなくて、この部屋には何もなくて。

ふと、さっきまでステラが握っていた腕が解かれた。
「ステラ?」
「・・」
「お前、寝てんの?」
「・・・」
「ステラ?・・ばーか」
「・・・」
「ほんとに寝てやんの」




ステラの前髪を梳く
「いい匂いがする」
「ん」
「あ、起きた?寝てたろお前」
「ん〜」
「寝んなよ、つまんないだろ」
「うん、、んっ」
ステラの唇に噛み付いた
「・・寝んなよ」
「うん」
「何笑ってんだよ」
「秘密」
「ふーん」
クスクス笑うステラの頬を少し引っ張った
「アウル、いたい」
「うるさい、」
痛くないようにしてるって。

「まだ笑ってんのかよ、ん?、あ゛」
ステラが両手で僕の頬を掴んだ
「アウル、変な顔」
「お前、」
そのまま、ステラに引っ張られてキスをした
「ん、ぁ・・」
「いい加減、手離せよ」
「アウルも、」
「お前が先」
「アウルが先」

「何笑ってんの」
「アウルも」
「ばーか」
またステラが笑う

ステラが先に手を放した、
そのまま、両腕を掴んで口づけた

「アウル、好き」
「ん、」
かわいい、
みなまで言ってやんないけど。






ひとしきり遊んで、また暇になった。

「あー暇」

「アウル」
「何?」

ホント暇





別に嫌いじゃないけどね


腕にまた力をこめた
離してなんかやらない