雨で冷えたら、その腕で温めて

「っあ゛ー、何でいきなり降りだすんだよ!」
「雨にどなるなよ」
「だって、すげえ濡れたし、絶対止まないぜ?」
「海の上だからな、仕方ないだろ」
「でもさー、あ?どこ行くんだよ、スティング」
「部屋に戻る、びしょ濡れだからな」
「あっそ。・・・あーあせっかくバスケしてたのに」
いきなり大雨に降られて、頭からずぶ濡れだ
やってらんね
僕もシャワー浴びよ
あ、でもスティングが使ってるか、、
こういう時はこまんだよな、相部屋って。
まっいいや、ステラの借りよ


ふと、外を見た。
さっきまでバスケしていた場所は、水浸しになっている。
あ〜あ
「ん?・・あれ・・・・ステラ!?」
冗談だろ?
こんなけ雨降ってんのに、
相変わらず海見てるし




とりあえず、僕はステラのところまで走った。
「くそっまた、濡れる、、」








「おい、ステラっ」
「なーに?」
「何じゃねえよ、お前、雨降ってんのわかんねえ?」
「雨?・・・ぁ、雨」
「ったく、ほら、行くぞ。ばか」
「・・うん」
ステラの手を引っ張って、艦の中に入った。





「雨、冷たい」
「当たり前だろ、熱い雨とか聞いたことねえよ。
あ゛ー疲れた、」

とりあえずその場にしゃがみ込んだ、
髪の先から床にしずくが落ちる、
濡れた服は気持ち悪い
バスケの途中急いで雨宿りしたのに、
さっきよりひどい有様だ

「お前のせいだからな」
「・・ごめん」
「はあ、よし、部屋行くぞ」
一息ついたし、もう息切れもしてない
「部屋?」
「お前、濡れて服透けまくってるだろ、」
「・・ぁ、うん」
別に濡れても寒くはないけど、
一応ステラ女だし、


「ったく、」
「うん」





相変わらず、ステラの部屋には何もない
デスクに小さい水槽があるだけ。
トランプくらいあるだろ、普通、


「うわっ靴までぐしょぐしょだ、、」
「ステラも」

部屋に入って、風呂場に直行した
張り付いたシャツやズボンが動くだけで気持ち悪い


流石に、体が冷えてきた。

「シャツとか、前のが有ったよな?」
「うん、ここ」
なんだかんだで、よく行き来するから、
着替え位はあるし、
さっさと入ろ

「だーっもう、服張り付いてうぜえ」
「んん・・脱げない」
そういう、ステラはシャツが上まであがらず、
一生懸命引っ張っている
「あー、ちょっ貸せ」
「ん」

「何で一気に脱ごうとすんだよ、上から脱げばいいだろ」
「あ、脱げた」
「ほら、」
「うん、ありがとう」
ったく、ガキじゃねんだから

「先入るぞ、」
「うん」



やっと、シャワー浴びれる
髪が指に引っかかるし、靴絶対乾かないし

シャワーのノズルを回した、
あー気持ちいい〜
「・・・・・うわっ冷た!!」
急いでシャワーを止めた、
「アウル?」
やっと、服脱いだのかよ
「アウル、どうしたの?」
「水だよこれ、あー寒」
「ステラ、いつも、これ」
「寒くないの?」
「?・・・・うん、熱いのイヤ」
「あ、そう」
もういいや、
「アウル?」
「ステラ、こっち来い、寒い」
「うん、」
後ろから抱きついた、
ステラは基本的に体温高いから、
温かい
「少しは、お湯使えよ。僕が風邪引く」
「うん、こっち?」
「そう、右の少し上に回して、」
「うん、できた」
「あーさっきよりましだ、相変わらず体温高いなステラ」
「アウル冷たくて気持ちいい」
「そらよかったな」
「うん、でもくすぐったい」
首に吸い付いた
「んっ・・ふふ、ぁ」
「気持ちい?」
「ん、んんっ」
「そんな気持ちいい?」
「・・っうん」
「なんなら、今からヤル?風呂でヤルの久々だし」
「ん、お風呂の中がいい、」
「ああ、足疲れるしな。なら、風呂にお湯入れろよ」
「うん」





肌だけじゃなくて、中まで熱くしよう






気が済むまで







「ステラ、こっち来いよ、寒い」
「うん」













熱くなるまで