それでも結局
















「・・・・っ、ぅ・・」
「・・何泣いてんの」
バスケも飽きてシャワーでも浴びようと部屋に戻ったら、
部屋の真ん中で、ステラが泣いていた。
「っアウル・・」
「ステラすぐ泣くよな」
「だって、ネオが、」
またネオかよ
汗でシャツが張り付いて気持ち悪
「ネオが何?」
「ネオ、今日いないのっ」
「ふーん」
さっさと、シャワー浴びたいなー
「忙しいって、ステラ、起きたら居なかったの」
そういえば、今日はステラだけ揺り籠に入ってた。
起きた時に、あいつらに言われたんだろう。
「それだけかよ」
「・・うん」
それだけで泣くのかよ
ステラは、僕が居なくても泣くのかな
同じように泣くのかな
「あっそ。」
暑い、いくら空調設備があっても、
汗が引くまでは、時間がかかる。
ってか、その前に汗流したいし
「アウル?」
「何だよ」
「・・・」
何だよ、
何か言って欲しいのかよ
僕はスティングと違うんだよ
「まだ、なんかあんの?」
「・・ない」
「じゃあ、僕シャワー浴びてくるから」
「・・・・」
まだ泣いてる。
「はー、おいステラっ」
「なに?」
しゃがみ込んでるステラの腕を引っ張って、
抱えたまま口付け、そのまま頭を掴んで離さなかった
「・・っ・・ん、んんっ」
「汗かいて気持ち悪いんだよ、シャワー浴びてくるから待ってろ」
頬をなでてやる
「・・うん」
「そしたら、遊んでやるから」
「うん!」
もう泣き止んでるし、
ったく、めんどくさ
「ステラ、お昼寝してる」
「また、僕のベット使う気かよ」
「うん!」
さっきまで、揺り籠で寝てたくせに
「スティングの使えばいいじゃん」
「ダメ、アウルがいい」
「なんで?」
自分の部屋にいけばいいだろ
「ステラ、アウルのにおい好き」
「それだけかよ」
「アウルが好き」
「ステラ」
悲しいなら、なぐさめてやる
でも、言葉ではムリだから


「なーに?」

態度でしめすから


「ん、っ・・・ぅん」



これで我慢してよ






「ステラ好きだよ」