メーデー





















感覚も何もかも全て、
お前通して感じる
音も温度も
お前がいないと何も理解できない


一人で
それがイラついて仕方が無い
俺がいてもいなくても、
大差ないんだとよ







「ハレルヤ、どうしたの?」
「あ?別に」
「そう?」
「なんだよ」
「別に」
「ぼさっとしてんなよ」
「うん」

自由なようで不自由だ

そのうち俺はいらなくなるだろ
そんなことは知ってる
俺が生まれたときに
俺はアレルヤのために、死んでいくんだって
俺の存在は
こいつしか知らないし
こいつしか理解できないけど、
そこに不満は無いことが
一番むかつく









ただ、世話が焼けるとか
それも仕方ないことだ

「ハレルヤ」
「なんだ」
「・・なんでもない」
「ざっけんな」




こいつが一人で生きられるなら
それでもいい
「アレルヤ」
「何?」
「ばーか」



心配すんな
お前がいらないと言えば
今すぐにだって消えてやるよ
「ハレルヤ」
「…」
悲しいなんて感情は持って生まれなかった

「好きだよ」
「・・やっぱ馬鹿だな」




それでも、こいつが俺を捨てることは無いと
確信してる俺は多分もっと馬鹿だ

モニタに映るにやけ面
それどっちの顔だろうな