出来るはず無い



守ると言ったのに



裏切れない



好きだから



拒絶できない



それを手放せない自分がいるから・・・・










I can't refusal.















「ドミニクー」


違う

「怖いよっ」


違う

「あのねドミニク」


違うっ

「私ドミニクが好きなの」


違うっ!!

「嫌いにならないで」


チガウ

誰だこの娘は
誰なんだ
 















「何よ!うるさいわね、
さっさとお菓子持ってきなさいよドミニク」
 






「あんた最低ね」






 
「死になさいよ」






 
何でこんな事になったんだ


















 
 
「うっドミニク、ゴメンナサイ。私、」

「・・大丈夫だよ。」
 






アネモネはこんな泣き方しない。
アネモネはこんな事言わない。



アネモネは











こんな優しい声で私の名を呼ばない














そんなこと解っている。 



「どうしたの?ドミニクどうかしたの?」


それでも、

「私のこと嫌いになった?」


泣きやんだばかりの瞼には、また涙が溢れて

それでも、

「いや、なんでもない」


君はアネモネじゃない、と言えない

心で判るのに、頭も躰も動けない。


「好き、ドミニクが好き」

その言葉に口づけに
またつむる

「君は、」

言えない

「君は 」

言えないっ

「違う」





腕をほどけない
拒絶できない


「ドミニクは?」


言えない

「私のこと好き?」


言えない

「・・・嫌い?」


「・・いや、そんなことはない」

答えられない。
好きだから?
本当に?
好きだから!?



僕が好きなのは
僕が本当に好きなのは
 


蹴られても殴られても罵られても



俺が好きなのは
















 
アネモネ











 
今何処にいる?


この娘の中にいる?




アネモネ











 
アネモネ 
 
 


















「ドミニク?」



・・・っ